ゆずきのブログだお。

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HomePod mini1ヶ月間使用レビュー 〜Macデスク用スピーカーの最適解〜

HomePod miniとは

流石にいないとは思うが、HomePod miniってどんなものなの?時になってる人のために、そもそもHomePod miniとは何かをざっくり説明する。
HomePod miniとは…ズバリ「コンセント直挿しタイプの小型据え置きAirPlayスピーカーだ!!」
その一言に尽きる。

ついでにAppleは、そのHomePod miniを据え置きオーディオとして発売するにあたり、どのような武器(音響技術)を装備してきたのかについても少しだけ説明しておく。
搭載された技術については以下の通りだ。

  • AirPlay2
  • Appleが設計した独自の3.0インチフルレンジドライバー
  • 一つ置くだけで部屋中満遍なく音が広がり、一貫した360度のサウンド体験を可能にするAppleが設計したアコースティックウェーブガイド
  • 豊かな低音を実現するとともに、音の歪みを打ち消しあうために対になるように設置された二つの高偏位パッシブラジエータ
  • 耳に音楽が届く前にスピーカーに音楽を最適化、パッシブラジエーターの動き計算しながらフルレンジドライバーを制御。これらの処理を毎秒180回以上行うS5チップ

といった感じだ。これらの技術が全てもうすぐ廃止されるRedBullの小さい缶よりも高さの低いとても小さな球体に収まっている。

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写真の缶はコンポタだが、もうすぐ廃止されるRedBullの185ml缶と同じ大きさである。


それでは、
御託はここまで…
実際に1ヶ月使ってみてどうだったのかを綴っていく。

1ヶ月使用した正直な感想

1ヶ月使用して思ったことは大きく以下の通りだ。

  1. 小さくて可愛い見た目からは想像できない音量
  2. WiFiの調子に左右されるAirPlay
  3. 音量=音質ではない
  4. 音楽以外の使い道がほとんどない

といった感じだ。
ここからはそれぞれについて詳しく話していく。

1.小さくて可愛い見た目からは想像もできない音量

このHomePod mini、冒頭で述べた通りとても小さい。そしてとてもかわいくてシンプルなデザインをしている。

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 そして、そんな小さなボディーに先ほど説明した技術がすべて詰め込まれている。いわば音響技術の進化が生んだ文明の利器だ。
これほど小さいのにもかかわらず、かなりの音量で音楽を出力でき、音割れもないのだ。
これには使っていて何度も驚かされた。
音が割れることなくほとんどの曲できれいに音を出せているのだ。
すごいのは音量だけではない。
この小さな球体を一つ置くだけで俺の部屋の空間全体が音に変わった。
部屋中どこにいてもほぼ同じように音が聞こえるのである。
しかしここで注意事項がある。
どこにいても同じように聞こえるのは中高音域に限る話だ。
低音域のパワー不足により、結構スピーカーとの距離が近くないとしっかりとした低音を楽しむことができない。
しかしこれは逆に言えば近づけば低音もしっかりと聞こえるという意味でもある。
要するに、机において、椅子に座って、何か作業しながら聞くにはちょうどいいということだ。
iMacなどのデスクトップMacが置いてある机にHomePod miniをおいて使うと、かなり最高である。
音楽や音量もMacからコントロールすることができるため快適だ。
近くで聞けばいい音に聞こえるこのスピーカーはアパートなどにも適しているといえる。

2.WiFiの調子に左右されるAirplay

ここで、HomePod mini、先ほどの説明で「これいいかも」と思った皆さんのほとんどがこのことを聞いたら、検討の視野から外れるかもしれない衝撃の事実をお伝えしよう。
実はこのスピーカー…「Bluetooth非対応」である。
Airplay2にしか対応しておらず、ワイヤレススピーカーとしては、Apple製品としか互換性がない。
しかし、Airplay2はBluetoothよりも伝送できるデータ量が多いため、Bluetoothよりも音質がいいのだが…Airplay2はWiFiを経由するため、WiFiの調子が悪い時には地縁や音飛び、音の跡切れが発生することも多い。

3.音量=音質ではない

これは当たり前といえば当たり前ですが、僕はこのスピーカーに出会ってそのことを身をもって体験しました。
HomePod miniは確かに音量は信じられないほど出ます。
それも音割れをほとんど起こさずに…
しかし、音質がいいかと言われれば、悪くはないけどそこまでよくもないといった感じです。
特に低音域のパワー不足がすさまじく、360度スピーカーでありながら部屋中を音で包んで「ディスコ」のように音楽が鳴り響く空間を作ることには向きません。
でも、近くで聞くと確かに低音域も出てはいます。
空気を震わせる力が小さいのです。
それもそのはず。
HomePod miniに搭載されているドライバーはフルレンジドライバー(高音域から低音域までのすべての音域を担当するスピーカー)と、低音を増幅するパッシブラジエーター(密閉型のスピーカーで、動くスピーカーの空気を利用してうごく。スピーカーの振動版がそのままついている的な感じのやつ)が対になるように二つ付いているだけです。

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震わせる空気の量も少ないため、パッシブラジエーターもあまり働かないのかもしれませんね…
正直、HomePod miniを買う前は期待してました。
なぜなら、各社は小型スマートスピーカーを5000円程度で出しているのに、このHomePod miniは各社の標準機(Google Nest AudioやAmazon Echo)と同じ値段しています。
そして、発表会では「私たちはスピーカーは高音質でならないと考えました」という言葉から始まる搭載された音響技術の数々が語られます。
その最後にはこのスピーカー最大の特徴である「コンピュテーショナルオーディオ」の紹介がされました。
僕はてっきり「この値段で小型機ってことは、この小型機は͡͡͡コンピュテーショナルオーディオと、搭載された様々な音響技術によって、他社の標準機並みの音を実現している」と期待しました。
しかし、現実そんなことはおとぎ話。
そんなことは机上の空論に過ぎず他社の標準機よりもパワーが明らかにない音でした。
ほめるところがあるというのであれば、結構音の配置はフラットであるということぐらいです。
フラットが好きな人は机において椅子に座って聞く分にはは満足できる音に仕上がっていると僕は思います。

4.音楽以外の使い道がない

これは正直僕にとってはあまり問題ではないですが、これをスマスピとしてガツガツ使おうと考えている人にとっては問題です。
現時点、siriにできることが結構少ないです、スマスピをすでに使ったことがあって、基本的な作業「タイマーやアラーム、天気など」しかしなかったという人には事足りますが、そうではない人はこのスピーカーはお勧めできません。
音楽用としては別ですが。
HomePod miniはAppleMusicに対応していて、単体でAppleMusicのコンテンツをストリーミングできます。
デスクでプレイリストなどを垂れ流すには結構もってこいなスピーカーです。
また、Airplay2に対応しているので、Macを置いているデスクトップ用のスピーカーとしてはとても良い選択肢だと思います。
あと、iPhoneしか持ってなくて、AppleMusicなどを机に向かって勉強や作業をしているときに本体スピーカーで音楽を垂れ流している人にもお勧めです。
iPhoneをかざすだけで再生中が引き継がれる便利な機能(Handoff)があるので、ほかのスピーカーをへたに買うよりお金をためてこのスピーカーを買ったほうがきっと満足できます。

さいごに

いかがだったでしょうか。
これが僕がこのスピーカーを使って感じたことのすべてです。
ほしいと思った方は以下のリンクから購入できます。
このスピーカーについては言いたいことが沢山有ったので、写真少なめ、文章多めになってしまいましたが最後まで読んでくださったことを感謝します。

HomePod miniを購入 - Apple(日本)