ゆずきのブログだお。

自由気ままに投稿します。基本的にレビュー関連の記事が多めです。

HomePod miniのレビュー(クリスマスプレゼントに考えてる人、少し頭冷やそうぜ…)

この記事を読む上での注意事項

Apple関連の記事で一番アクセスを稼ぐ方法は「購買意欲を後押しする記事」を書くことである。なぜなら、需要が大きいからだ。
僕のこの記事に購買意欲の後押しを求めているのであれば今すぐブラウザバックしてもらいたい。
僕は、この記事を読むみなさんが買う前に過度に期待した状態でHomePod miniを買って、このHomePod miniという商品に対して「期待はずれ」といった悲しみを感じてもらいたくない。
僕は1ブロガーとして「いいところと悪いところを買う前に理解できる記事」を提供し、みなさんが記事を読んでそれを理解した上でこの商品を購入し、「買ってよかった」と心の底から喜んだ時に出るその笑顔を提供するということを常に目標にしている。
だからこそ悪いところを何の遠慮もなく書きます。
正直に書きます。
僕が感じた欠点を知りたくない人や受け入れたくない人は今すぐブラウザバックです。

購入に至る経緯

僕は2018年の発表会でHomePodが出た時から「大きいから早く小さいの出せ!高くても買うからああああ!!」と約2年訴え続けた。
そして夢は叶った。
iPhone12が発表されたイベントの冒頭でHomePod miniが発表!!
ついにだ。ついに求めていた小さいHomePodだ!
二年間求め続けた、2年間待ち続けたHomePodだ!
僕の理想だ!!
ということで、当然ながら買いました(貯金溜まったので)HomePod miniの詳しい情報はこちらへ

www.apple.com

発表会直後のリアクションや僕のファーストインプレッションはこちら!

 

ikabasta0407.hatenablog.com

 それでは、早速開封していきましょう!!

開封の儀

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パッケージ正面

パッケージの正面はこんな感じで、音の迫力をアピールしているのか上下に揺れるminiの文字がデカデカと印刷されている。
そして箱の色は本体カラーのブラックに合わせてブラックだ。

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パッケージ側面。

側面には筐体が描かれている。もしかすると実寸大?!

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箱を開けるとこんな感じ

箱を開けると早速本体がお目見えする。
えっ?!ちっさああああああああああああい!!
そう、この時点で僕の予想を遥かに上回る小ささだったのだ。
ARで何度も似たが実物は想像以上に小さい。
多分もし皆さんがHomePod miniを買って、開封したらまず先にこの小ささに驚くことだろう。

 

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本体上部。Touch Surfaceには初めから音量調節の+ーが印刷されている。

本体上部には、HomePodのアイデンティティとも言える「Touch Surface」が搭載されている。
大きい方の無印とは違い、音量調節の+ーが初めから印刷されている。質感は大きい方となんの変わりもないように思われる。

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同梱物一覧

同梱物は左から順にHomePod mini、クイックマニュアル、20W USB-Cアダプターだ。環境のためにアダプター無くしたのはどうやらiPhoneだけのようだ。
HomePod miniには普通に同梱されている。一応環境配慮なのか、本体から伸びるケーブルを固定するやつは紙製だった。
 

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本体から伸びているケーブルはUSB-Cである。Lightningではない。

電源を供給するケーブルは本体から直接伸びている。これも大きい方のHomePodと同じだ。
そして嬉しいことにケーブルの端子の形状はUSB-Cだ。
ナイスゥ!

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クイックマニュアル

クイックマニュアルはこんな感じ、いつものAppleだ。

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本体下部

本体下部にはAppleマークがお目見えする。
底面はプラ。
どうやらラバーではないようだ。
ケーブルの質感も非常に良く、立派なケーブルである。

セットアップ

Appleは、製品においてセットアップから日常での使用まで、常に簡単に直感的に使えるように製品作っているという。
その概念はこのHomePod miniにも健在だ。
セットアップはGoogle Nest(Home)やAmazonEchoとは比にならないほど簡単である。

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スクショ1

HomePod miniをコンセントにさして、Touch Surfaceをタップすると近くのiPhoneにこのように表示される。
ここでは画面下部の「設定」を押すとセットアップが始まる。

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スクショ2

次にこのような画面になるので、HomePod miniをどの部屋に置くのかを決めておこう。
ちなみに後からでも変更可能なのでそこまで真剣に悩む必要はない。

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スクショ3

パーソナルリクエストの設定を終えるとApple IDにログインする画面が出てくる。
その方法はなんと…「枠内にHomePod miniを収める」のだ!
これはApple Watchと同じである。

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スクショ4

あとは自動で全部やってくれる。
設定の方法はApple TVに近い。
Apple TVのセットアップ方法については過去の記事で触れている。

使用レビュー

ここからはお待ちかねの使用レビューである。
僕が実際4日程度使った感想を正直に述べる。
いつもは1週間〜1ヶ月使用してからレビューを書くのだが、今回はクリスマスプレゼントとして恋人や友達、親戚にHomePod miniを贈る人。
または、親戚から「プレゼント何がいい?」と聞かれていてHomePod miniと答えようとしている人向けにこの記事を仕上げるべく、お試し期間を短めにして記事を早く仕上げることを重視した。
まず、いいところから話そう。
AirPlay2は非常に優秀だ。
設定やペアリングを何もしなくても、本体の再生中のAirPlayボタンにAirPlayデバイスが表示されていて、そのデバイスを選択するだけですぐに音声が切り替わる。

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スクショ5

このように、AirPlayボタンを押すとAirPlay2対応デバイスが表示される。
選択すればすぐに切り替えることが可能だ。
それだけではなく、HomePodに内蔵されたSiriで曲をコントロールすることも当然可能。
それだけでは終わらない。
One more things...
このHomePod miniにiPhoneをかざすと、iPhoneの再生中がHomePod miniで再生される。逆に、HomePod miniで再生している項目をiPhoneに移すこともできる。
Handoff機能である。
しかしこの機能は便利で素晴らしい機能ではあるが正直僕はこの機能をあまり使わなかった。
理由を話す前にそもそもスマートスピーカーとは何の進化形なのかという話をする必要がある。
人間、昔からやっていることの根本は全く変わっていない。
技術の進歩による文明の進化によりその手段が変わっているだけだ。
その手段の変化を「進化」という。
スマートスピーカーはラジカセの進化形である。(もっと昔に遡ると説明がめんどくさくなるので割愛)
かつてラジカセ音楽を聴くには、音源が記録されたカセットやCDをラジカセ本体に挿入して、ラジカセについている物理的なボタンを使用して音楽のスキップや再生一時停止を操作していた。
しかし、この場合は音楽を操作するためにわざわざラジカセに足を運び、ボタンに手を伸ばす必要がある。
スマートスピーカーではその欠点を無くした。
通信技術の発展により音楽はわざわざ個々で記録媒体を準備する必要がなく、サービスを提供する企業側のサーバーからストリーミングすることでCDやカセットが不要になり本体が小型化した。
それだけではない、声を聞き取り、理解する人工知能の進化により、わざわざ本体まで足を運び手を伸ばさなくても音声による音楽の操作が可能になった。
これがスマートスピーカーである。
しかしこのHandoff機能を使うにはわざわざHomePod miniに足を運び手を伸ばし、iPhoneをかざさなけれないけないのだ。
便利な機能ではあるが、僕は音声による操作に慣れしまったためわざわざ筐体に手を伸ばすという行為がめんどくさくなっていた。
結果的にこの機能をあまり使わなかったのだ。
結局手元のiPhoneに曲を飛ばしたり、iPhoneから曲を飛ばすのにiPhoneの再生中から操作して完結させてしまう。

そして次に気になるであろうその音だ。

 

まず、Appleが言うHomePod miniに搭載した音響技術の話をしよう。

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本体内部の構造。

本体のドライバは一つで、「Appleが設計したフルレンジドライバ」と銘打っている。
ホームページでは「とてつもなくパワフルなネオジム磁石を採用した」と書かれている。
実際、このHomePod miniの音域はとても広い。
低い音から高い音までかなり広い範囲をカバーできている。
この大きさからは想像できないほどの低音から、音割れしないか心配になる程高い音までを綺麗に音割れせず出してしまう。

そして、両サイドには「フォースキャンセリングパッシブラジエータ」が搭載されている。
フォースキャンセリングとは本体内部の振動を複数のスピーカーを対に配置することで打ち消すという設計における概念である。

パッシブラジエータは、密閉型のスピーカーで本体のスピーカーの動きによる空気の動きを利用して動作する振動板であり、低音などを拡張する効果がある。
当然、ある程度大きく本体のスピーカーが動かないと効果があまりない。
実際このHomePod miniはそこそこ音量を出さないと低音が豊かにはならない。
小さい部屋で中音量や小音量で聴く分にはこのパッシブラジエータの効果が発揮されていないのかそんなに低音が出なくなる。

 

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このスピーカー最大のセールスポイントはApple Watch series5/ SEに搭載されているApple Silicon SoCであるS5チップによる毎秒180回もの音源の解析&スピーカーへの最適化を行う演算だ。コレをAppleは「コンピュテーショナルオーディオ」と銘打っている。
実際、先述の「この大きさからは想像できないほどの低音から、音割れしないか心配になる程高い音までを綺麗に音割れせず出してしまう。」と言うのは、Appleが設計したドライバの威力であると言うよりもこの最適化によるものが大きいと思われる。
急激な音の上下にも対応できるのはこのコンピュテーショナルオーディオによるものである。
多くの音響機器メーカーはこのようなことをしていない。
コレがAppleが提唱するスピーカーの未来なのだろう。

 

御託はここまで。

実際に使ってみた感想をここから正直に述べていく。
このスピーカー、一言で言うと「快適なスピーカー」だ、
まず、音に関してだが先述の通り「この大きさからは想像できないほどの低音から、音割れしないか心配になる程高い音までを綺麗に音割れせず出してしまう。」
が、共存がうまくいっておらず喧嘩してしまうことが多々。
中高音ボーカル+低音伴奏の共存は割とうまくいくのだが、中高音ボーカル+中高音伴奏+低音伴奏の共存がうまくいかない。
不安定である。
曲によっては低音伴奏が中高音ボーカルまたは、中高音伴奏を半殺しにてくる。
一方で、中高音ボーカルか、中高音伴奏が低音伴奏を半殺しにしてしまう。
しかし、それぞれ単体では驚くほどの音域である。
また、全体的にパワー不足を感じる。
同価格帯で販売されているEchoやNest Audioの方がきっとパワフルである。
過去記事で言った「Nest Audio完全敗北」は撤回する。
それもそのはずだ。
本体がとても小さい。
なので5〜6千円程度で出されている小型機との比較が妥当であろう。
小型機との戦いであればダントツで一番である。
そのため、置く場所がないから小さいスピーカーが欲しいけど音を思いっきり犠牲にはしたくないと言う人はこのHomePod miniを買って感動することだろう。
小ささからは想像できない音が出る。

次にSiriである。

Siriは調べ物などに関する知識はGoogleアシスタントやAlexaに引きを撮らないほどに成長している。
昔のSiriとはまるで別人だ。
しかし、「できることがあまりにも少ない」という致命的欠点を抱えている。
例えばラジカセの進化形であるはずのスマートスピーカーなのにradikoが使用できないため、ラジオをストリーミングすることができない。
音楽しか聴かないと用途がはっきりしているのであればこのSiriは何の問題もないのだが、スマートスピーカー初めてで自分でも何をするのかはっきりと定まっていないのであれば迷わずEchoを買うべきであると僕は思う。

最後にHomePodの機能だ。

これは本当に素晴らしい。
まず、iMessageとFaceTimeが単体で使用できる。
Echoにも、Alexaアプリが入ったスマホやEcho本体同士で通話、チャットができる「Alexa Call / Alexa Chat」が存在しているが、シェア率はダントツでFaceTime&iMessageの方が高い。
日本ではiPhoneのシェアが高いため、連絡先さえ交換すれば多くの人と連絡が取り合える。

次にApple Musicでできる操作が多い。
EchoでもApple Musicは利用できるのだが、リピート再生やライブラリへの楽曲追加などはできなかった。
HomePodでは可能である。

最後に音声コントロールだ。

ウェイクワード(Hey Siri)をかなりの精度で聞き取ってくれる。
が、その後の空耳はiPhoneほどではないがEchoよりは多い印象。

HomePod mini買うべき人/買うべきではない人

まず、HomePod miniを買うべき人である(相手に以下の項目に当てはまるものがあるならプレゼントにしても良いと思う)

  • Apple Musicを頻繁に使用し、ラジオをきかない
  • HomeKitでのスマートホーム環境を構築済みまたはコレから構築するつもりである
  • Appleでデバイスは統一したい
  • AirPlay2を安価に体験したい
  • Apple TV(HD/4K)がメインのセットトップボックス

まず、ラジオを聴かないというのは絶対条件だ。
なぜなら聞けないからだ(iPhoneでストリーミングしてAirPlayは可能だが。単体では不可)

また、安価にAirPlay2を体験したい人は迷わずコレを買っていいだろう。
SONYONKYOなどのオーディオメーカーのスピーカーの一部にはAirPlay2対応のものがあるが、だいたい上位機種にしかついていないため高い。
しかし、HomePod miniは約12000円でAirPlay2を体験できる。

Apple TV(HD/4K)を所持している人は基本的に買うべきである。
Apple TVでhey Siriを利用して楽曲や再生中の項目をコントロールすることができるため、優れものだ。
僕はこのHomePod miniをしばらく寝室でメインとして使った後、メインはAmazonEchoに戻し、HomePod miniをApple TV用のスピーカーにした。

次に買うべきではない人である。

  • ある程度納得する音が欲しい
  • FireTV / Chromecast / AndroidTVがメインである
  • メインで使用しているスマホAndroid端末
  • AmazonEchoでスキルをバリバリ使っている
  • スマートスピーカーに初めて触れる人

ある程度納得する音であれば、価格はそれなりに高くなってしまうが無印HomePodがおすすめである。
または、AmazonEchoのAUX出力を使用してアンプとスピーカーに繋げることがお勧めである。
2〜4個目当たり前なので理由は省く。
5個目の理由については先述の通り「致命的なほど機能が少ない」ので、これから何をするのかわからない初心者にはお勧めできない。
既にスマートスピーカーを使ったことがあって自分がスマートスピーカーで何をするのかが明確んあ人でなければこの製品は買ってはいけないと思う。

以上の記事を読んで、プレゼントにHomePod miniをもらうまたは贈ると決めた君、安心して欲しい。まだクリスマスに間に合う。
また、家電店などに店舗在庫がある場合がある。

www.apple.com